タイのバンコクにあるプラティープ財団と言う、スラム救済を目的として設立された財団が運営するスラムの幼稚園に、アコルデ店内で皆様から頂いた寄付金を持参してマコさんと2人でツアーに参加しました。ツアーの呼びかけ人は「3-2かわの学級」のかわのさんで、呼びかけに賛同された安部かおりさん、かわのさんのお友達のめぐみさん、同じ大利商店街の酒屋さん、米芳商店の白井会長とアコルデの2名の合計6名が参加しました。
約1ヶ月間と言う短い募金期間でしたが、アコルデに寄せられた寄付金は2万円になりました。寄付に賛同頂いた皆様には、暖かいお心に対する感謝の気持ちでいっぱいです。
さて、ツアー最終日、スラムの幼稚園へ向かう当日、ホテルで呼んでもらったタクシーの運転手に行き先の住所のメモを見せた途端、運転手は手を横に振って窓を上げ、猛ダッシュで走り去ったのです。その運転手の態度で、改めて目的地のスラムが超危険地域で、外国人が立ち入るべき場所ではないと言う認識を強くし、ボランティア活動の基本である「自分の身は自分で守る」と言う観点から、スラムへ向かうことを私たちは辞退しましたが、寄付金を託したかわのさんはじめツアーのメンバーにの皆様により、無事寄付金が幼稚園(財団)に届けられたことをご報告いたします。
今回のボランティアツアーでは、やはり現地のスラムに対する調査不足や、危険性に対する認識の甘さがありました。バンコクの治安に関する情報を検索すると、外国人が立ち入るべきでない地域として一番に挙げられているバンコク最大のスラムが目的地であり、発砲や爆破事件、麻薬売買が日常的にある場所で、それだからこそ、そこに暮らす子供たちに正しい教育と食事、清潔な衣服を与え、自立した人間としてスラムから抜け出して欲しいと言う財団が誕生した訳ですが、そんな超危険地域故に事前に先方からの送迎などを手配しておくべきだったと言うのが正直なところであります。(実際にマコさんはそのように要請もしましたが叶いませんでした)
また危険を冒して募金を現地まで届けに行って頂いた他のメンバーには申し訳ないですが、「ボランティア先に負担を掛けない」と言うのがボランティアの基本中の基本なら、ネットで送金も受け付けている財団に対して、現地へ寄付金を届けに行く行為自体がボランティアの理念に叶っていなかったのではないかと言う反省が私の中では生まれてきています。
似非ボランティア団体が横行している昨今、現地確認も重要とは思いますが、ドゥアン・プラティープ財団の主催者は「アジアのノーベル賞」と呼ばれるラモン・マグサイサイ賞(マザーテレサや、中村哲先生、青年海外協力隊も受賞)の受の賞者で、国連人権高等弁務官事務所アジア地区委員などを務めたプラティー プ・ウンソンタム・秦さんであり、その名の通りご主人は日本人で近畿大学国際学部国際学科教授で、社団法人シャンティ国際ボランティア会常務理事の秦 辰也先生であり、さらには同財団の相談役には近畿大学名誉教授の荒巻 裕先生が名を連ね、荒巻教授はさらに同財団の薬物中毒を中心としたスラムの青少年救済の為の『生き直しの学校』を支援する会の代表を務め、同大学からも多くの学生や賛同者が『生き直しの学校』を訪れている現状を見ると、もはやタイで一番日本との結びつきも強く、信頼出来るボランティア団体と言う認識で間違いないと思えますので、「一人でも多くの人に募金の趣旨を説明し、募金を送金する」と言うことで同財団の活動に賛同し協力すると言う目的は十分に達せられると言う認識に立っております。
今回のツアーに参加することで、バンコクのとてつもない経済発展(東京も大阪も既に追い抜かれています)とどん底の巨大スラムが混在するタイの実情や問題点を実際に目の当たりにすることが出来、そしてそんなスラムを救済しようとしている団体やそれを支援する日本をはじめとする各国の団体などの活動を知る良い機会になりました。
また、今回のツアーを企画し、お誘い頂いたかわの様をはじめ、頼もしい兄貴役を務めて頂いた白井会長、そして楽しいひとときを共に過ごして頂いた安部かおりさん、めぐみさん、そして誰よりも私の理解者であるマコさんに感謝する気持ちでいっぱいです。
Live Bar ACORDEの店内での募金はこれからも継続して行き、少しでもスラムの子供たちの救済のお手伝いを続けて行くつもりです。
皆様のご理解賛同を頂けますことを心からお祈りしております。
ドゥアン・プラティープ財団のホームページ
http://www.dpf.or.th/jp/
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